
2024/12/26
Wishes come true<その3/最終>(blog No.14)
(A)リバティ ロンドンに着任してからの問題会社C社はどうなったの? (B)オヤカタ 駐在期間にC社はどうなったかを話します。そのあと、Lauraのことです。 MITSUIの承諾を得て、CAS社子ども服事業…
2024/04/25
(A)リバティ
オヤカタが商社に就職し「繊維部門」に配属されたこと。
そして、初めての海外勤務地がロンドンでそこで心理学者ジークムント・フロイトの
曾孫さんのベラ・フロイドに出会ったことまで話してくれました。
今日はその続きですね。
(B)オヤカタ
はい、それでは又ロンドン時代に。
当時、日本のファッション業界のお客さんたちはパリとミラノにはビジネスミーティングで頻繁に来られていました。
ロンドンには、マーケットリサーチでちょっと寄る程度。
そうしたお客さんたちに英国のデザイナーやファッションハウスの売り込みを始め、
最初に力を入れたのがベラ・フロイドだったと話しました。
(A)リバティ
はい、そうでした。ところで、ベラ・フロイドさんはどんニャ人だったのですか?
(B)オヤカタ
ロンドン郊外にある彼女のアトリエに初めて行ったのは1995年、29年前です。
ベラは30代前半でした。物静かで、知的な印象の女性でした。
彼女の父親(ジークムント・フロイトの孫)はルシアン・フロイドという有名な画家です。
ベラの祖母の妹は、ジークムント・フロイトの三女、アンナ・フロイトです。
アンナ・フロイトはフロイトの後継者の一人であり、児童精神分析を専門としました。
ナチスによる迫害からロンドンに逃れたフロイト一家は英国に住み着き、
多くの著名人を輩出しています。
(*mini column No.3「フロイト、ロンドンへ」をご参照下さい)
ベラはそういうことを一切感じさせませんでした。
小さなアトリエで数名のスタッフと洋服作りをしていました。
僕は心理学に興味があったわけではありません。
フロイトなら日本人でも知っている。売り込みやすいと思いました。
今思えば、ご先祖さまのことを少し聞いてみたかったですね。
なお、何回か交渉をしたのですが、残念ながら、最終的に条件が折り合わず、
総代理店契約には至りませんでした。
(A)リバティ
へ~。それは残念。ところで、ベラの服ってどんニャなの?商品は残ってニャいの?
(B)オヤカタ
売り込みのためサンプルは結構買ったのですが、残していませんでした。
Tシャツやトレーナーなどお洒落な商品が多かったので、
心理の仕事をするのであれば、宣伝・プレゼント用に買っておけば良かったですね。
今年、セカンドハンド商品がネットで売られているのを見つけ、1点買ってみました。
モノによってはものすごい高値がついています。
当時の商品ではないですが紹介します。
なかなかおしゃれですよ。
(ベラ・フロイドの服)
(A)リバティ
へ~、可愛いじゃニャいですか。
(B)オヤカタ
ブランド・ロゴとトレードマーク(ワンちゃん:ベラの愛犬かな)は30年前と変わってなかったです。
このトレードマークを僕はとても気にいっていたのですが・・・。
<ブランド・ラベル>
<ワンポイント・マーク>
(*mini column No.4「ベラ・フロイド」をご参照下さい)
(A)リバティ
オヤカタは、ワンちゃんも好きニャんだ。
(B)オヤカタ
そうだよ。ワンちゃんは子どものころから家にいました。
みんないい子でしたよ。ネコちゃんを飼う(いや、雇う)のは君が初めてです。
今は、リバティが一番だね。
(A)リバティ
それは、ありがとう!では、話を戻しましょう。
(B)オヤカタ
そうですね。ビジネスマンの世界から離れて16年が経ちました。
でも人間って過去の出来事や思いをしっかり【保存】しているのですよ。
フロイトが唱えた「潜在意識」。
僕もこのブログを書きながら、ベラのアトリエでの話し声、窓の外に見える樹木や光、
紅茶とクッキーの匂い、アトリエを出たあとのヒンヤリした空気などが
徐々に浮かびあがってきました。
こうした潜在意識を顕在化(意識化)することによって、
新たなエネルギーや気づきを得ることもできます。
POM(ピース・オブ・マインド)が開催しているNLPセミナーでは、
五感を使ってのワークを多く取り入れています。
(*詳しくは「NLP認定コース」のページをご覧ください)
(A)リバティ
「NLP」って、おもしろいですよね。
(B)オヤカタ
NLPの話を少しさせてください。
52歳で商社を早期退職し、心理の仕事をしたいと思ったとき、
何から勉強すればいいのだろうと悩みました。
そのとき、最初に出会ったのがNLPでした。
ワークショップ主体で、カラダで覚えるというのが、ほかの講座と違いおもしろいと思いました。
受講料は高かったですが、新しい仕事には自己投資が必要と考え、受講しました。
続けてマスターコースを受講し、
トレーナーになるために米国オーランド(フロリダ州)で行われる【NLPトレーナートレーニング】に参加しました。
米国NLP協会の認定トレーナーになって、今年で14年です。
さて、ビジネスマン時代に戻りましょう。
僕はファッションの専門家ではありませんし、ファッションに特別な思いを持っていたわけでもありませんでした。
ただし、お客さんであるファッション業界の人たちは、ファッションが大好きで、いろいろなこだわりを持った方たちです。
商社マンとして、お客さんの気持ちになって話を聞き、話さないといけないと思いました。
簡単ではありませんが、実践するうち次第に業界仲間として受け入れてもらえるようになります。
すると、繊維の仕事がおもしろくなって行きました。
お客さんの思いに共感することからスタート。
相手の気持ちに寄り添いながら、こちらの思いや考えをわかりやすく伝えなくてはなりません。
心理の仕事も同じです。
ビジネスマン時代の経験は、今の仕事の貴重なリソースになっていると思います。
(A)リバティ
そうニャんですね。ところでビジネスマン卒業後、英国には行かれたのですか?
(B)オヤカタ
3年後、2011年夏に行きました。駐在時代からすると、13年経っていました。
そのときもフロイトが出てきます。次回はその話をしたいと思います。
お付き合いください。
では、また!
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