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2024/11/30

Wishes come true<その1>(blog No.11)

(A)リバティ

前回ブログは、「Lauraのことで、Big Newsが届いた」で終わったよね。
Big Newsって、なに?

 

(B)オヤカタ

今日はその話だね。
僕は3年6ヵ月ロンドンで勤務しました。もっとも大きなミッション“関係会社C社の立て直し”にメドが立ったあと、T先輩にバトンタッチし、1998年3月に本社に帰任しました。
T先輩はGMとして2度目の登板でした。

 

(A)リバティ

ということは、T先輩は、Lauraと2度目の仕事。

 

(B)オヤカタ

そうそう。Lauraのことはとてもよく知っています。
僕の帰国後しばらくして「営業事務の外出し計画」が進み、ロンドン店全営業部の事務処理を行なう完全子会社(LPC)が設立されました。
そして、この計画の推進役だったT先輩の推しのもと、Lauraが初代社長になったのです。

 

(A)リバティ

社長さん。すごい!

 

(B)オヤカタ

画期的なことでした。
18歳でタイピストとして入社後、様々な仕事をしてDeputy Manager(課長代理)になりましたが、この新会社の社長さんは重責です。
事務作業には多くのスタッフが必要です。
一人ひとりのスキル向上とチーム内連携など組織管理が社長には求められます。
簡単な仕事ではありません。
何よりも、誰もやっていなかったことを任されたわけですから。
このニュースを聞いたとき、彼女が僕によく語ってくれた想い(Wishes)を思い出しました。

 

(A)リバティ

Lauraの想い?にゃぁに?。

 

(B)オヤカタ

僕がロンドンに赴任して1年半ほど経ったころ、リュウ君が日本に帰任することが決まりました。
ブラック・キャブ(ロンドン自慢のタクシー)の中で、彼女が僕によく語りかけていたことがあります。


それは、

“Shin、聞いてもらいたいことがある。
私、経営に関わる仕事をしたい。MBAを取ることが昔からの夢だったし”

です。

娘たちの手がはなれたら、社会人スクールに通って、経営修士(MBA)を取りたいという想い(Wishes)です。
英国の教育制度を知らない僕は何もいえません。でも、Lauraならやれるんじゃないかと思いました。
“いいじゃないか。経営に関わる仕事をリュウのあとに担当してもらいたいと思っているんだ”
と応えました。

リュウ君の後任には若手男性が日本から来くることになっていました。英語堪能、優秀な若手です。
しかし、日本人中心で取り組んできた関係会社の経営には、Lauraのような英国人スタッフ起用が必要と着任以来、僕は考えていました。
問題会社であったC社の経営に1年半近く関わり、「この会社はよくなる。なんとかできる。なんとかしたい」という僕の想いと彼女の想いがマッチしたと思います。

 

(A)リバティ

ずいぶん前のことだけど、ネツが入るね。

 

(B)オヤカタ

そうだね。「C社立て直しとLauraの役割」について、もう少し話してみたい。いいかな?

 

(A)リバティ

オヤカタは元“企業戦士”だし、話したいんでしょ。いいですよ。

 

(B)オヤカタ

今や、死語の「企業戦士」、これもよく知ってるね。
それでは、ちょっと長くなるので、次回のブログで話させてください。

 

(A)リバティ

OKですよ

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