2024/11/12
英国ノスタルジック・ツアー(blog No.09)
(A)リバティ フロイト博物館のあと、どこへ向かったのですか? (B)オヤカタ 2011年7月8日、午後3時に博物館を出て、ロンドン駐在時代に一緒に仕事をしたLauraのオフィスがあるロンドン北西部、エセッ…
2024/03/29
(A)リバティ
オヤカタ、こんにちは。
今日はオヤカタのオフについて教えてもらいたいと思います。
お休みの日とかニャに(何)するのですか?
(B)オヤカタ
はい。
POM(PEACE OF MIND)は定休日がありません。
でも、仕事とプライベートのけじめをつけ、しっかり休むようにしています。
仕事が一段落したときは、よく映画に行きます。
映画館での時間が好きです。
ネットフリックスを始め、映画・ドラマ配信が増え、
映画も家で観る人が増えていると思いますが、僕は映画館派です。
(A)リバティ
へ~、仕事の合間にも映画に行くのですね。
(B)オヤカタ
はい、オフィスの近くに映画館(シネコン)が3つあって、その中の2つによく行きます。
一番よく行くのが「キノシネマ横浜みなとみらい」。
オフィスからDoor to Doorで20分。
行きは地下鉄(2駅)を使って、帰りはブラブラ歩いて帰ります。
みなとみらいの風景や海辺の空気を味わうようにしています。
PEACE OF MINDな時間です。
(A)リバティ
最近見た映画を教えてもらえますか?
(B)オヤカタ
はい、話題の映画2本を観ました。
1本目は、「PERFECT DAYS」
(*https://www.perfectdays-movie.jp)
役所広司がカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞して話題に。
そのあとの日本アカデミー賞でも最優秀主演男優賞を受賞。
ヴィム・ヴェンダース監督が最優秀監督賞も取りました。
(A)リバティ
どうでした?
(B)オヤカタ
とても良かったですよ。
監督のヴェンダースさんは写真家としても活動しており、映像美満点でしたね。
ドキュメンタリー風なタッチですが、
主人公平山(役所広司)の生き方が淡々と伝わってきます。
女性の目にはどう映るでしょうか?
男性は感じるもの大きいのではないでしょうか。
(A)リバティ
もう1つはニャに(何)ですか?
(B)オヤカタ
フランス映画「落下の解剖学」(Anatomy of a Fall)です。
(*https://gaga.ne.jp/anatomy/)
第76回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞。
女性監督ジュスティーヌ・トリエの長編映画4作目。
テンポよい法廷シーンが展開されますが、社会と家庭での夫婦のリアルな関係性に切り込んでいます。
ヨーロッパらしい作品だなと思いました。
(A)リバティ
変わったニャまえ (名前)の映画ですね。夫婦関係の映画という感じしませんね。
(B)オヤカタ
そうですね。
ミステリーとかスリラーとか思わせるよね。
映画はほとんど一人行くのですが、久しぶりに奥さんと2人で行ってきました。
奥さんも好きそうなので誘いました。
こちらも良かったですよ。
映画評論はネットにいろいろ出ているので、ご興味ある方はご覧になってください。
ただし、鑑賞後の感想は人それぞれ。
感じたこと・思ったことを大事にしたらと思います。
一緒はありません。違うのが当たり前ですからね。
(A)リバティ
オヤカタはニャに(何)を感じましたか?
(B)オヤカタ
はい、両作品を観て浮かんだ思いは「ジェンダーの違い」、「今後の社会のあり方」です。
ちょっと大げさな表現ですね。
(A)リバティ
え~、それどういうことですか?
(B)オヤカタ
人間も生き物。生き物として変わらないもの、普遍的なものはあると思います。
しかし、社会的動物である人間は、社会を構成しながら、社会の影響を受けていきます。
社会的位置づけは時間をかけ、変わっていくと思います。
その過程で人間は悩み、苦しみます。
「PERFECT DAYS」の主人公平山の生き方と
「落下の解剖学」で亡くなる夫は
まったく異なる人物像ですが、どちらもスッと入ってきました。
「PERFECT DAYS」では、こんな生き方もあるな。悪くない、です。
「落下の解剖学」では、奥さんとのこんな関係もあり得るな。気持ち分かるな、です。
そして、「女性は男性より強い生き物だ」と思いました。
両作品は女性にはどう見えるでしょうか?
感じ方は一人ひとり異なるでしょうが、興味があります。
奥さんにはまだ訊いていません。
娘も観たというので、今度二人に訊いてみますね。
あと、録画しておいたNHK夜ドラ「作りたい女と食べたい女」(season2)を観ました。
このドラマは、僕にとってとても新鮮で、面白かったです。
(*https://www.nhk.jp/p/tsukutabe/ts/5NX1QRN3VM/)
(A)リバティ
女性カップルとお料理(?)のドラマですよね。
どこがおもしろかったですか?
(B)オヤカタ
シーズン1も観ました。俳優さんがうまかったですね。
とても自然な雰囲気でドラマが展開していきました。
ドラマで重要なのがお料理。
僕はまったく作れないのですが、「作りたい女性」に心が動かされました。
(A)リバティ
それって、美味しいものを作ってもらいたいということですか?
(B)オヤカタ
いやいや、そういうことではなくて。
ドラマでは、「作ること」、「食べること」の喜びがこれでもかと毎回描かれます。
でも、それは伏線で、僕には、「食べること」、「働くこと」、
そして「愛すること」が人間にとってどんなに大事かが伝わってきました。
ドラマでは男性がほとんど出てきません。個性的な登場人物はみな女性です。
先の映画も含め、思ったことは、とてもオーバーな表現ですが、
男というジェンダー(オスという種)は、
数万年後には「絶滅危惧種」と呼ばれるのではないかです。
戦争や環境破壊など男性性の暴走による人類絶滅が避けられていればですが。
一方、女というジェンダー(メスという種)やLGBTQとされる人たちは、
伸び伸びと進化していくのではないかという思いです。
残念ながら、今でも多くの国・地域で女性が差別され、虐げられ、苦しんでいます。
(*https://japan.unwomen.org/ja )
近い将来を期待しての思いです。
(A)リバティ
オヤカタの妄想ですね。うーん、分かるようでわからニャい。
(B)オヤカタ
ゴメンゴメン。お休みの過ごし方から話が大分それてしまったね。
でも、映画やドラマを観たあと、湧き上がる思い(妄想含め)を
言葉にしていくのは面白いし、大事だと思います。
人を攻撃したり、傷つけなれば、それぞれの思いを語りあうことは大切です。
「実践心理学/大人塾」では、テーマごとにそういう機会をたくさん作っていきます。
(*「実践心理学/大人塾」ページへ)
ちなみに、ジェンダーや家族関係については、
「家族関係論」や「老年学」講座で取り上げますよ。
ご期待ください。
(A)リバティ
了解しました。ありがとうございます。
(B)オヤカタ
どういたしまして。それではまた!
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